育毛の条件は良質な睡眠をとること!寝る時間帯は育毛と関係あるの?

睡眠不足はさまざまな体調不良の原因になるだけでなく、育毛の妨げになることもあります。

残業やお付き合いの飲み会など、私たちの身の回りには寝不足の原因をつくり出す要因がいくつもあります。

ですが育毛を意識するのなら、なるべく規則正しい生活で最低限の睡眠時間だけは確保しておきたいものです。

それでは育毛と睡眠の関係についてご紹介していきましょう。

睡眠時間が育毛の成果を左右する、その理由とは?

私たちの身体の細胞は、24時間365日休むことなく入れ替わりを繰り返していますが、とくに就寝中にはその機能が活性化します。

成長ホルモンの分泌

成長ホルモンは、おもに成長期に多く分泌されるホルモンで、骨や筋肉・臓器・髪や爪などあらゆる部位の生成に必要不可欠です。

またこのホルモンは成人以降も分泌され続けますが、それは睡眠中に分泌されるものであるため、睡眠不足が続くと分泌量が減る可能性が高くなります。

成長ホルモンは毛母細胞の分裂にかかわる物質ですので、なんとなく抜け毛が増えてきたように感じる方は、睡眠時間が不足していないか、この機会に確認してみましょう。

自律神経バランスの正常化

交感神経は興奮や緊張、副交感神経はリラックスした状態を作り出す神経で、これらふたつの神経をあわせて自律神経と呼びます。

そして起きている時間が長いと交感神経の働きが活性化されて血管が萎縮し、その結果頭皮に血行不良が起こりやすい状態がつくり出されるのです。

血液は髪が必要な栄養分を運ぶ重要な役割があります、その流れが滞ってしまえば、髪の成長スピードも遅れます。

睡眠不足は髪の成長を妨げる!しっかり寝ることが抜け毛の予防につながります

寝る時間帯は育毛と関係ある?

以前では、育毛のゴールデンタイムは22時~2時までの4時間と考えられていました。

ですが忙しい現代社会では、毎日同じ時間に床に就くこと自体が難しいことが多いのではないでしょうか。

ですがご安心ください。

最近ではゴールデンタイムをきっちりと守るよりも、ご自身のリズムで良質な睡眠をとることが育毛に役立つことがわかってきています。

つまり本当に注意すべきことは寝る時間帯ではなく、遅い時間帯に寝たとしても、いかに良質な睡眠をとれるかが、育毛のカギを握るということです。

また理想的な睡眠時間は7~8時間程度とされてはいますが、年齢や生活環境などによっては5~6時間程度で十分な場合もあります。

育毛に役立つ成長ホルモンが分泌されるのは、入眠後約3時間だといわれていますので、まずは良質な睡眠をとるための準備からはじめてみてはいかがでしょうか。

育毛だけではない、睡眠不足が及ぼす身体への悪影響

睡眠不足は身体のいたるところに悪影響を及ぼします。

では具体的にはどのような悪影響が挙げられているのでしょうか?

日中の眠気、集中力の低下

私たちの脳は、身体と同様に私たちの睡眠時間中に休息をとっています。

とはいえその機能がストップするわけではなく、その日1日の記憶を整理したり記憶したりといった作業を行っています。

つまり睡眠不足が慢性化するほどに、日中の眠気がひどくなるだけではなく、集中力や記憶力が低下する原因になるということです。

疲労回復スピードの遅れ

身体が起きている間、脳はさまざまな部位に対して指令を与え続けています。

すると本来であれば疲労の回復に当たられるはずのエネルギーが他に回されて、疲労の回復スピードが遅れてしまうのです。

さらに細胞の修復スピードも鈍りますので、病気や怪我の回復が遅れるリスクも高まるでしょう。

良質な快眠を得るためにすべきこととは?

良質な睡眠を得るためにはいくつかの条件がありますので、睡眠不足の可能性がある方は、以下の点についてチェックしてみましょう。

寝る直前までPCやスマホの操作をしている

PCやスマホの画面からは、ブルーライトという脳を覚醒させる作用がある光線が放射されています。

この光線は紫外線に近い波長を持ち、目の網膜にまで達する性質を持っているのです。

そのため超時間受け続けると、脳だけではなく網膜も悪影響を受ける可能性が高まります。

PCやスマホを操作するのなら、寝る1時間前までを目安として済ませておきましょう。

寝る前のタバコや飲み物に注意!

タバコに含まれるニコチンや、コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインには脳の覚醒作用があるため、寝る直前には控える必要があります。

また寝る直前に大量のアルコールを摂ると交感神経の働きが活発になり、睡眠の妨げになることがあります。

アルコール類を飲むのなら、最低でも寝る1時間前までには飲み終えておくように注意しましょう。

お風呂のタイミングはいつがいい?

ベストなお風呂のタイミングは、寝る90分前に入り終えておくということです。

たとえばややぬるめの40℃の湯船に15分間程度浸かったとしましょう。

この場合では通常よりも約0.5℃体温が上昇しており、この状態では寝付きが悪いとされています。

そしてお風呂で上昇した体温は約90分かけて元の状態に戻り、この状態が床に就くベストタイミングだといわれています。

お風呂から出たらゆっくりとリラックスして、90分後をメドに布団に入ることを心がけてみましょう。