
寝ているときの寝相だけは、ご自身の意志でコントロールすることができません。
ですが寝相によってはそれが薄毛の原因になると聞いたら、なんとしてでも悪い寝相を治したいと考えることでしょう。
それでは抜け毛や薄毛の原因になる寝方や、それを改善するための対策についてご紹介していきます。
抜け毛が目立ってきたら寝方をチェック!
抜け毛に気がつくタイミングは人それぞれですが、枕に付着した抜け毛の多さに驚き、はじめて抜け毛が進行していることに気づく方が多いのではないでしょうか?
抜け毛は身体のコンディションによって増えることもありますが、寝方の癖や寝具によって増えていることもあります。
増えてきた抜け毛が気になる方は、まずは以下の点についてチェックしてみましょう。
同じ向きで寝ている
毎日同じ方向の横向きで寝る癖があると、その部分の髪が枕による摩擦を受け、切れ毛が多くなることがあります。
さらに枕側の髪が引っ張られると、その部分に抜け毛が多くなることもあります。
この姿勢が癖になると、圧迫性脱毛症を引き起こすことがありますので、できる限り天井に顔を向けた姿勢で寝るように注意しましょう。
合わない枕を使っている
枕が高すぎる、あるいは低すぎるなどの理由によってご自身の身体に合っていないと、寝ている間に筋肉が緊張して血行不良が起こりやすくなります。
すると血液によって運ばれるはずの栄養分が頭皮に行き渡りにくくなり、結果的に薄毛を作りだす原因となるのです。
うつぶせ寝が癖になっている
うつぶせの状態で寝ると、酸素の確保のため顔が左右に頻繁に動くことがあります。
これによって首に凝りが生じると血行不良による抜け毛が増える可能性が広がるのです。
一部ではうつぶせ寝が薄毛の予防に役立つという話もあります。
しかし同時に首や肩に負担がかかる可能性があるのもうつぶせ寝です。
ご自身の体の状況によっては改善したほうがよい場合もあります。
こんな症状が現れたら要注意!それは薄毛の前兆かも!
寝方にはとくに癖がないはずなのになんらかの体調不良が現れたら、寝方や寝具に問題がある可能性が高いと考えられます。
夜中に何度も目が覚める
枕が合わない・寝具が重たすぎる・就寝スペースが狭くて寝帰りを打ちにくいなどに心当たりはないでしょうか?
もしも当てはまる状況があれば、それが睡眠を阻害している可能性が高いです。
睡眠不足は、髪の生成にかかわる成長ホルモンの分泌量を低下させる原因ですので、思い当たる方はいますぐに原因を取り除きましょう。
朝起きた時の肩こりがひどい
高すぎる枕を使用していないでしょうか?
枕が高すぎると、寝ている間の首が不自然に上を向く形になって、朝起きたときに肩こりの症状が現れることがあります。
頭皮の色がおかしい
頭皮が圧迫され、血流が滞っている可能性が考えられます。
頭皮が赤い、あるいは赤黒いもしくは青黒いという状態は頭皮に異常が起こっている証拠です。
頭皮の色がおかしいと感じたら、頭皮が圧迫されるような寝方をしていないか考えてみましょう。
頭皮をそのままにしておくと、やがて抜け毛が目立ってくることがありますので、まずは頭皮が圧迫しない姿勢を見つけましょう。
枕に付着した抜け毛が目立つ
ムダな寝帰りを打つことによって髪が引っ張られ、抜け毛が増えている可能性が考えられます。
これもまた枕や寝具に問題が生じて起こることが多いため、今すぐにご自身に合った寝具に変える必要があるでしょう。
理想的な寝方はコレ!
入眠後の寝相はご自身でコントロールすることはできませんが、快適な睡眠を得るための準備を整えることはできます。
寝方を改善することで髪のトラブルの改善にもつながり、育毛にも役立ちます。
枕の高さを調節する
まず首の後ろのカーブを枕が圧迫していないか確認してみましょう。
枕に頭をつけて横たわった状態で首に違和感がある場合には、枕が硬すぎるかあるいは高さが首と合っていない可能性があります。
この場合ではあまり硬すぎない素材で、なおかつ仰向けで寝たときに顔が足に向けて5度程度傾斜するタイプに変えてみましょう。
これは枕が硬くて高すぎる場合の話ですが、反対に枕が柔らかくて低すぎた場合。
この場合は寝ているときに首が後ろにのけぞる形になっており、後頭部が圧迫されやすくなります。
この状況も育毛の妨げになるので、今すぐに硬さと高さが合っている枕に切り替えることが望ましいでしょう。
窮屈さが感じない睡眠スペースを確保する
寝帰りは自然に起こる生理現象であるため、自由に寝帰りを打てるスペースが不足していると寝ている間にストレスを感じやすくなり、睡眠不足の原因にもなります。
ワンルームにお住まいの方などでは睡眠スペースの確保が難しいことがあるかもしれません。
しかし最低でも敷き布団のシングルサイズ分の睡眠スペースは確保しましょう。
ただしこれは身体のサイズによって異なりますので、心配な方は寝具メーカーなどの専門家に相談してみてはいかがでしょうか。