
学生時代であればまだしも、社会人になるとなにかと生活のリズムが乱れがちです。
しかしリズムが整わない生活を続けていると、やがてそれが原因で薄毛をつくり出してしまうことがあります。
それでは生活のリズムが狂うとなぜ薄毛になりやすいのか、そして、生活リズムと薄毛の関係について考えてみることにしましょう。
育毛と生活リズムの関係
毎日決まった時間に起きて仕事に向かう方の場合では、すでに朝の生活リズムは整っていることでしょう。
これはこれでまったく問題はないのですが、注意しなければならないのは寝る時間のリズムが整っているかどうか?ということです。
もちろん残業などで寝る時間が不定期になるのはしかたがないことでしょう。
しかし寝る前にあれやこれやと不要なことをしていると、いつの間にか睡眠時間が削られてしまいます。
すると細胞の活性スピードが鈍り、これが育毛の妨げになることがあるのです。
寝る時間が不定期な方は寝る1時間前には用事を済ませ、できるだけ長い睡眠時間を確保するように心がけましょう。
これにより夜の寝るタイミングに対する生活リズムが少しずつでき上がっていくはずです。
そして日中の過ごし方にも少々注意しなければなりません。
まずデスクワークや立ち仕事の方は、血液が下方に流れて起こる血行不良に注意しなくてはなりません。
このような仕事の方は、1時間に1回程度軽いストレッチを行って血行不良を防ぎましょう。
1時間に1回5分というようにご自身でストレッチのタイミングを決めておくと、それを一定のリズムとして身体が覚え、血行不良が起こりにくくなります。
また意外かもしれませんが、身体をよく動かす方の場合でも油断は禁物です。
というのも人間の身体の動きは知らず知らずのうちに癖が生まれていることがあります。
そのため気がついたら同じ部位の筋肉の運動量だけが多くなっていることがあるのです。
この場合でも特定の筋肉を頻繁に使い続けることによって、血行不良が起こる可能性があります。
ご自身でリズムを決めて、仕事の合間にストレッチを行うとよいでしょう。
生活リズムの改善とあわせて行いたいのはこのケア
毎日一定のリズムで生活を送るということは、できそうでなかなか難しいことです。
ですがライフスタイルに合わせて生活のリズムを整えていくことが育毛に役立つことは間違いないでしょう。
また生活リズムを整えるのであれば、育毛の役に立つ以下のケアもあわせて行うことをオススメします。
適度な運動
ストレッチで血行不良の予防をすることはもちろん大切ですが、細胞の活性化には適度な有酸素運動を行うことも大切です。
有酸素運動は脂肪の燃焼効果も期待できますので、中年太りの予防や改善にも役立つでしょう。
毎日の運動が難しい方は、ひとまず週1回や週2回というように、ご自身のペースで運動する時間をつくってみてはいかがでしょうか。
育毛剤の使用
シャンプー後に、育毛剤を使ったケアを取り入れてみましょう。
シャンプー後の頭皮は毛穴が開いており、育毛剤の成分が頭皮から浸透しやすい状態になっています。
このタイミングで育毛剤を使ったケアが行えれば、高い確率で抜け毛や薄毛の予防効果を期待できるでしょう。
食生活の改善
髪の成長に欠かせないのがタンパク質で、その吸収力を高めるのがビタミンCです。
タンパク質は肉類・魚類・大豆製品などから摂取することができます。
またビタミンCは野菜や果実から摂ることができますので、できるだけ毎日これらの栄養素を摂るように心がけてみましょう。
それに加えて糖質・脂質・食物繊維・ミネラルも食事からバランス良く摂ることが大切です。
ただし糖質過多では皮下で糖化が起こるリスクが高まりますし、脂質過多では皮脂の過剰分泌が起こるリスクが高まります。
これらはそれぞれに育毛を妨げる原因になることがありますので注意が必要です。
糖質や脂質はやや控えめに、その他の栄養素はバランス良く摂ることがスムーズな育毛に役立つでしょう。
また摂取を心がけていても不足しがちなのがビタミンです。
ビタミンの摂取不足が心配な方は、食事からの摂取だけではなく、サプリメントから摂るという方法もあります。
これらを参考に栄養バランスが整う工夫を行ってみてはいかがでしょうか。
頭皮環境の悪化には十分注意しましょう
生活のリズムを整えたり血行不良の改善に努めたとしても、頭皮環境が悪い状態では、効果的に育毛を行うことが難しくなります。
たとえば頭皮が痒い、ポツポツとしたできものができているということはないでしょうか?
頭皮が痒くて大きなフケが出る状態では脂漏性(しろうせい)皮膚炎の疑いがあります。
またポツポツとしたできものは頭皮湿疹の疑いが考えられるのです。
これらは頭皮の病気で、場合によっては専門的な治療を受ける必要があります。
こういった症状が現れ始めてから長期間が経過しており、セルフケアでは改善できないという方は、ひとまず皮膚科に相談してみましょう。
長期化した頭皮環境の悪化は、生活リズムを整えるだけでは改善が難しいことがありますので、まずは治療で完治しておくことが先決です。