これって抜けすぎ?抜け毛の平均的な量ってどれくらい?

年齢を問わずに男性を悩ませ続けているのが、抜け毛の問題です。

抜け毛というと中高年のイメージが強いかもしれませんが、近年では若年層の方の中にも、抜け毛でお困りの方が多いと聞きます。

抜け毛の量には個人差がありますが、一度に大量に抜けると、「これって抜けすぎでは?」と心配ですよね。

実際どれくらいの抜け毛であれば、平均的な量だといえるのでしょうか。

抜け毛の量は季節やタイミングで変わるって本当?

一般的に、代謝機能が弱る春や、紫外線ダメージを引きずっている秋は、抜け毛が増える季節と考えられています。

季節によって変わる!?抜け毛が増える季節っていつ?

タイミングとしては、シャンプー後やドライヤーでの乾燥後にも抜け毛が多く見られることがあります。

前者の抜け毛はご自身の頭皮の状態によって起こりますが、後者の場合では、シャンプーで頭皮を擦りすぎたり、ドライヤーの使用時に髪を引っ張ったりすることが原因である可能性が高いでしょう。

季節とタイミングのどちらの場合でも気になるのが、1回あたりに抜ける髪の量です。

抜け毛の量には個人差がありますが、平均的な抜け毛は1日100本程度、それ以上の抜け毛が毎日続いている場合では、やや多いと考えられています。

ダメな抜け毛、いい抜け毛の違いをご存知ですか?

1日100本と聞くと、それ以上の量が抜けている方は不安を感じるかもしれません。

そのようなときには、どのような抜け毛が多いか、めんどうでも確認してみることをおススメします。

同じ量の抜け毛であっても、実は抜け毛ではなかったり、たまたま毛周期で寿命を迎えて抜け落ちた髪が多く、必要以上に抜けたと感じたりすることがあるからです。

では注意が必要なダメな抜け毛と、毛周期で抜けたと思われるいい抜け毛の見分け方についてご紹介します。

ダメな抜け毛とは?

まずはその抜け毛が健康な髪と比べて細すぎないか?という部分を確認してみましょう。

細くて弱々しく、なおかつ短い抜け毛が多かったら、今度はその根元を確認し、毛球ごと抜けているかどうか確認してみてください。

・毛球らしきものはあるが、丸みを帯びておらず細長い
・そもそも毛球がない
・根元部分に白い皮脂のようなものが付着している

毛球の中には毛母細胞があり、毛母細胞が正常に細胞分裂を繰り返すと、健康な髪として毛穴から露出してきます。

毛球に膨らみがない場合では、毛母細胞の細胞分裂が活発に行われていない可能性が考えられ、放置していると薄毛になる可能性があるということです。

根元部分に白い皮脂のようなものが付着している場合では、皮脂や汚れが毛穴に詰まって雑菌が繁殖した、脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)による抜け毛の可能性が高いと考えられます。

この場合でも、毛根が危険な状態になっている可能性が考えられますので、早急に対応しなくてはなりません。

いい抜け毛とは?

太くて健康そうに見える髪、あるいは、途中から切れたように見える髪が多く見つかった場合でも、まずは毛根部分がどのようになっているのか確認してみてください。

・膨らんだ丸い毛球がある
・毛球が見当たらず、途中から切れたように見える

膨らんだ丸い毛球がついた抜け毛は、栄養をたっぷりもらって成長した髪が、天寿を全うして抜けたものと思われますので、自然脱毛である可能性が高いでしょう。

毛周期でいうところの退行期を迎えて抜けたということで、心配する必要がない抜け毛だということです。

太く健康そうに見えて、なおかつ毛球が見当たらない髪が多いのであれば、ドライヤーの熱やブラシなどによる摩擦で切れた髪だと考えることができます。

この場合でもヘアケアの方法に注意を払いさえすれば、ひとまず問題ないと考えることができるということです。

このように抜け毛とはいっても、ダメな抜け毛といい抜け毛(切れ毛)がありますので、気にするのであれば、その本数ではなく状態だということがわかります。

また万が一ダメな抜け毛が多い方は、そのまま放置するのではなく、次でご紹介するケアを行って抜け毛を食い止める努力を行ってみましょう。

ダメな抜け毛が多い方はこの方法で対処しよう!

シャンプーを変えてみる

抜け毛が皮脂のせいだと思い込んでいる方は多く、強い洗浄成分が配合されたシャンプーを愛用しているという方も多いことでしょう。

ですが毎日そのようなシャンプーを使用していると、皮脂分泌量がどんどん増えて、今以上に皮脂のべたつきが気になるようになることがあります。

この状態を改善するためには、弱い洗浄作用を持つアミノ酸系などのシャンプーがオススメです。

アミノ酸系シャンプーの洗浄力は非常にマイルドで、はじめは「汚れが落ちていないのでは?」と、心配になるかもしれません。

ですが1カ月程度使い続けると、だんだんとそのシャンプーに頭皮が慣れ、やがて皮脂分泌量も減ります。

頭皮マッサージを行う

シャンプー後には、数分間でもかまいませんので頭皮マッサージを行ってみましょう。

頭皮マッサージは血行不良や細胞の活性化効果を狙うことができ、現在起こっている抜け毛の改善にも役立ちます。

育毛剤を使用する

頭皮マッサージの際に育毛剤を使用すると、より高いマッサージ効果を狙うことができるのです。

ただし脂漏性皮膚炎の疑いがある方が育毛剤を使用すると、場合によっては頭皮の状態が悪化することが考えられます。

この場合では自己判断で育毛剤を使用するのではなく、皮膚科や美容外科、美容皮膚科などに相談し、必要な治療で症状を完治するところからケアを始めることがオススメです。